クエストロメリアを読もう。破急

エストロメリア考察編の続きです。(前回 https://usahara.hateblo.jp/entry/2020/03/02/235405
今回はコミュを読み解いていきたいと思います。結局前後編で収まりました。

 

オープニング 「サイコロツアー、スタート!」

サイコロを振って行先や食べるものを決定する、某水曜の天パの番組のパロディでしょう。
今回は3が出たため、旧き学び舎に行くことになりました。

このコミュで重要?になるのは実際に舞台になった場所が実在することでしょう。
分かっていることは、

事務所前から出発

バスに乗車、

名所を巡る(大仏 白鳥 アヤメ)

旧き学び舎に到着

展望台で撮影

公園でハッピーベルを鳴らす


推論で地図を作ってみました。

f:id:usahara:20200306023509p:plain



前提として、事務所(東京)から一泊で行ける距離にあると仮定します。

巨大大仏

そうなると一番近い巨大大仏は、牛久大仏になります。(https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjImfe00YPoAhXt-GEKHagFBeYQFjAAegQIAhAC&url=https%3A%2F%2Fdaibutu.net%2F&usg=AOvVaw3zT44fNDFofPbfqQ5EfDjI
ちなみに全高120mで、日本最大だそうです。


東京(聖蹟桜ヶ丘)から首都高に入り、千葉北部を通って茨城南部のつくば中央ICからスタートするのが自然ですかね?


白鳥が見られる沼

白鳥の郷(千葉県印西市)にある白鳥の飛来地のことでしょうね。
(〒270-2322 千葉県印西市笠神)ただの田圃みたいなので行かれる際は注意。
鎌ヶ谷の方にも一応ありますが今後のルート取りを考えるとこちらかと思います。
印西市には印旛沼という超巨大な沼があります。
以前訪れた時にはスワンボートや売店、手漕ぎ舟などもありなかなか魅力的です。
ちなみに白鳥の見られるシーズンは11~3月頃なので今はシーズンオフです。
エストロメリアの開催時期=コミュ内の季節だと結構ギリだったかもしれません。


アヤメが有名な公園

佐倉城址公園でしょう。(http://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/5828/
ちなみに水郷佐原あやめパークという、ここの2倍のアヤメが咲いている公園もあります。
しかし方向が違うため今回は排除。
白鳥シーズンに合わせると、見ごろにはまだ早いかもしれませんが、
ほかの名所と比べて市内からそう遠くないため休憩には適していますね。
先日の台風で土砂崩れが一部発生しているようなので行く際はお気を付けください。


旧き学び舎

そして千葉県を南下し、旧き学び舎に到着。
ちょうなん西小だと思われます。( https://chonan-nishisho.jp/
放クラが合宿で使った校舎もこちらかもしれません。都心から近いので。

1の目が出たのでホームルームをします。
このホームルームでKPTの話が登場します。


第一話「keep/problem/try」

KPTについてはコミュ内で説明されるので割愛。
ホームルームでは、
「事務所の冷蔵庫で、自分の食べ物に名前を書き忘れる」
というproblemに、
「冷蔵庫に付箋とペンを置いておく」
というtryを決めました。

支えてくれる人に甘えてはいけない、という考え方は姉妹に強く刻まれ、以降の展開に関わってきます。

第二話「甜花は大丈夫」

罰ゲームで(何のゲームかは不明)一人で校舎に泊まることになった甜花。
甜花は大丈夫というも、甘奈が心配してしまう。
そこで千雪が、潜入取材と称して甜花に会いに行くことを提案する。


第三話「ふたりとひとりの夜」

ゲームの勝者になった甘奈と千雪は高級懐石を食べ、
甜花は生姜焼き、ナポリタン、アジフライの中から生姜焼きを選択。
寝ようとした甜花に、甘奈と千雪が駆けつけます。
このやり取りの裏話は、「ハッピーの答えはどこに?」甘奈の2つ目のコミュで語られます。
甘奈は結構怖がりなんですね。「甜花ちゃんといっしょ☆」の1つ目コミュでもわかります。

印象的なのは、大丈夫に「する」と甜花がいったことです。
自らの行動で、不安や心配を変えていこうという意思の表れが感じられました。


第四話「大人じゃないんだもん」

学校で合流した三人+プロデューサーは滑り台で写真撮影をしていた。
プロデューサーが千雪に今回の仕事について話し、三人とも頑張っている旨を伝えた。

甜花は、「甘えてはいけない」から一人の撮影を頑張れたといいつつも、二人が来てくれたことに感動する。
千雪は、ホームルームでの「甘えてはいけない」という考え方に補足をして、「甘えさせてもらう」時もあると
説明しました。
頑張ったら時々やってくる日で、甘えてばかりではいけないが、頑張った自分へのご褒美として、甘えられる状況なら甘えてもいい。

その後甘奈と甜花は千雪を「大人」と称します。理由は、自分の知らないことをたくさん知っているから、と説明されました。
千雪はそれに対し、自分は大人じゃない、と言います。この辺は薄桃色で詳しく言われてます。


第五話「プロブレム」

撮影で展望台に向かう三人。
昨日の千雪の話を聞いた甘奈はスタッフに恩返ししたいという気持ちから荷物を持とうとして、転んでしまいます。
自分が起こした行動がきっかけで空気を重くしたことに落ち込む甘奈を見て、甜花は再びKPTをすることを提案します。

ちなみにここの展望台は架空の場所じゃないかと踏んでいます。学校とハッピーベルの間の地点に展望台が見られなかったためです。


第六話「にっこりまで」

三人それぞれが展望台での仕事にプロブレムを持っていて、それを確認しあい、
それを解決するトライは「笑顔になること」とわかりました。
なので動物の真似をして気分転換し、最後の撮影に集中できるようにしました。

このコミュは異常に短いです。よかったら見てください。


エンディング「Happy Ending Story」

最後のミッションが2つ出されます。
ハッピー(クローバー)を摘む ことと ハッピーベルを鳴らす の2つです。

その情報を聞き込みで調べる人をサイコロで決め、甘奈が当たりましたが足を痛めていることに甜花が気づき、
代わりに行こうとします。そして甘奈はここが「甘えさせてもらう」時だと気が付き、甜花に代役を頼みました。

初期のカードでは人込みが苦手だった甜花でしたが、甘奈のために聞き込みをすることに成功しました。
自分にとって苦手だったことを「大丈夫にした」のは他ならない甜花の覚悟でした。

そして甜花の聞き込みによってハッピーベルのあるチャペルを発見しました。

おそらく東京ドイツ村の「幸運の鐘」だと思います。

https://t-doitsumura.co.jp/

ここからがクエストロメリア最難関ポイントです。

千雪が泣いてしまいます。
本人は「甘奈と甜花が幸せにトライしている」からであり、涙はトライが達成されたときに訪れる「にっこり」の飾りである
と説明しました。

トライが成されたということは、プロブレムがあったことになります。
甘奈と甜花にとっての「幸せ」におけるプロブレムとは何だったのでしょう。

恐らく幸せと考えるから難しくなるのであり、本質としては成長するための課題、くらいで差し支えないと思います。
その成長するための課題が聞き込みに行く人を選ぶサイコロの時に達成されたのだとしたら、二人の課題はそれぞれ

甘奈 「甘えさせてもらう」時をわかるようにする
甜花 自分自身の力で超克していこうとする意志の発露

であると考えます。

甘奈は第五話時点では「甘えさせてもらう」時が分からなかったから失敗につながったし、甜花は第二話時点でできている節はありました。

 

そして「最後の幸せにしたい人たちに」です。正直脈絡がなくてわからないのですが、
甜花が言っているので甜花が幸せにしたい人たち=甘奈と千雪?にプレゼントのクローバーの冠を送っている
という単純な説明と取りました。
ここでも、幸せに「したい」と意思表明がされています。ここも甜花のトライの成果なのでしょうか。

 

最後に、配布甘奈の「ハッピー、借りるね」を読みます。

足を治し、レッスンにもうすぐ戻れるようになった甘奈。休んでいた分の遅れを取り戻せるように、とクローバーに願掛けをしました。
甜花と千雪も同じことを考え、翌日の朝のグラスはクローバーが3本になっていた。という結びです。

 

まとめ


前半はコメディなタッチでありつつも後半のシリアスな部分につながるKPTを登場させたり、
感謝祭以降の成長しつつある甜花や、同じく一つ階段を上った甘奈に、「大人」としての千雪の面が見られました。
終盤が幽遊白書の魔界統一トーナメントくらい急加速で難しかったですが、中間点のシナリオとしてとてもよかったと思います。

でも時期がね。あとオデマス甘奈めーっちゃ強いです。

 

今回はこのへんで。